Teva®︎ の Trailwinder Low でライト&ファストハイクしてみた
いまやハイキングはローカットのほうが常識!?
Teva®︎ の Trailwinder Low でライト&ファストハイクしてみた
いまやハイキングはローカットのほうが常識!?
海の向こうアメリカでは、ジムではなくトレイルに出かけて、室内トレーニングの代わりに軽装でハイクを楽しむ「ライト&ファストハイク(Light & Fast Hike)」なるスタイルがじわじわ浸透中。この新しい動きに〈Teva®︎(テバ)〉はいち早く反応しており、トレイルでも履けて、都市でも履けるというどちらのニーズも満たすスニーカー Trailwinder Low(トレイルワインダー ロー、19,800円)を2024年7月発表している。ローカットで動きやすく、アッパーはドライニットで濡れても乾きやすく、3層のラグを備えたアウトソールはグリップ力抜群。一般的なハイクシューズに比べ、非常に軽くシャープなシルエットである。
ただ“山登り”というと、足首まで保護してくれるホールド感のあるハイ&ミッドカット系ブーツが必要で、全天候対応型の防水透湿性能も必須……だと聞いてきた。しかし、日光でトレッキングなどを案内する「Ametsuchi」のガイドによると、2泊3日などのガチ登山ならそのような装備靴は必要であるものの、軽く山に入る程度であれば、Trailwinder Lowのような気軽なシューズで十分とのこと。むしろ、ローカットのほうが転がった石などにクイックに対応しやすく、また通気性の良いアッパーのほうが水が入っても内側から水がすぐに抜けて便利とのこと。つまり、「ライト&ファストハイク」においては、ローカットで軽量なスニーカーも正義なのだ。
筆者は、このTrailwinder Lowをじっさいに履いて、日光を代表する戦場ヶ原(湿原)を「ライト&ファストハイク」してみた。片足の重さは約335gで、このスニーカーから“山を歩こう”というより“山を走ろう”というようなメッセージが伝わってくる。そんな軽快さあり。石がゴツゴツと転がっていても、クッション性と反発性を備えたソール(Teva®︎独自のLite-Comfミッドソール)なだけに余裕。このソールは程よく固くて、沈み込みが少ないため地面との接地感もきちんと伝わってくる。ゆえに、ひょんなことからよろけても、(軽いし)パッと足を出して対応できそうな感じがする。なるほど、確かにこれは重く堅牢なミッドカットのマウンテンブーツでは味わえなかった感覚だ。また、湿原だったゆえ水たまりが多くあったが、このクイックドライニットアッパーは蒸れにくく、たとえ濡れた場合でも乾きやすいんだろうな、と想像できた。
日光での「ライト&ファストハイク」は2時間程度。ほとんど疲れなかった。またセレクトしたTrailwinder Lowは、ほぼオールブラックの配色で、このソールは見方を変えれば今っぽいボリューム感があるので、(底についた土を落とせば)街着と合わせても馴染む。ゆえに靴箱の邪魔者にはならなさそうで、むしろまたTrailwinder Lowを履いて「ライト&ファストハイク」に週末でかけてみたくなった。