Specialized の E-バイクである VADO をカスタムしてみた
『Hypebeast』的5つのパーソナライゼーション
1974年に米・カリフォルニアで創業した「スペシャライズド(Specialized)」は、“自転車を通じてライダーの人生を豊かにすること”を目標に掲げて50周年を迎えている。ロードバイクやMTBのスポーツサイクルだけでなく、そのいいとこ取りをして街乗りに適したクロスバイクにおいても豊富なラインアップがあり、本物のライダーたちに人気。そして、この「スペシャライズド」が最近注力しているのが、E-バイク(電動アシストバイク)シリーズだ。
なかでもクロスバイクタイプのモデルであるVADO(ヴァド)は、都市部での移動ではすこぶる快適で、かつその自転車ライフスタイルをスタイリッシュにしてくれる。見た目はE-バイクにおける機能美の塊とも言えるシルエットなので、今後、E-バイクの定番となり得そうな雰囲気もある。
今回、『Hypebeast』編集部は、このVADOを“通”がカスタムして乗っているとの情報を聞きつけ、ひとつの参考例になるように独自の視点でオリジナリティの出るカスタムをVADOに施してみた。普段の通勤や街乗りにさらなる個性とスタイルを加えるポイントを以下に紹介する。
1. タイヤ:ホワイトリボン風に
まず、タイヤには反射素材のリボンがついたタイプを選定。理由は、アメリカ生まれの「スペシャライズド」を考えて、1960年代ごろのアメ車によく見られたホワイトリボンを彷彿とさせるべくである。真っ白のタイプはカスタムパーツで見つけられなかったものの、ややシルバー色のこちらはリフレクトリボンで反射機能があるため、街中での安全性を確保。夜間走行時の視認性も高めてくれる。古き良きアメリカンカルチャーを思い起こさせる見た目のインパクトがありつつ、スタイリッシュな機能美を備えることができた。
(リフレクトタイヤ「NIMBUS 2 SPORT REFLECT」:5,500円)
2. 座面:カーボン+3Dプリンティング
サドルは軽いが正義。そこでカーボンと3Dプリンティング技術を使用した超軽量タイプを採用。最新技術の3Dプリンティングで作成されたこのサドルは、透け感のある構造で、これはクッション性のある快適な座り心地を実現する仕組みだったりする。長時間の走行でも快適な体勢を保つことができ、かつグッとスポーティなルックスになった。
(カーボン3Dプリンティングサドル「S-WORKS ROMIN EVO MIRROR」:55,000円)
3. ホイール:カーボン素材でパフォーマンス向上
E-バイクのスーパーカー化、というわけではないけれど、ホイールにも軽量カーボン素材を採用。実は自転車の構成パーツとして2番目に重いとされるのがホイール。コストは高いものの、走行中の取り回しや加速性能を向上させてくれる。スムーズな移動だけでなく、ライダーの疲労も軽減されるため、日常の利用にも大いに役立つ選択。そして、街中のバイカーに“おっ、やるねぇ”と気づかれるポイントでもある。高額だけど。
(カーボンホイール「ROVAL RAPIDE C 38 BOOST DISC」:143,000円)
4. ハンドルバー:カーボン製の横一文字デザイン
ハンドル部分も同じく軽いが正義。ハンドルはアルミ素材が一般的だが、ここもカーボン素材を採用し、なかでもシンプルな横一文字デザインを選択。グリップはデフォルトが美しかったのでそのまま。シンプルかつミニマルな美しさがVADOにマッチした。
(カーボンハンドル「S-WORKS CARBON MINI RISE HANDLE BAR」:22,000円)
5. シルバーフレーム:SS時計と合うラグジュアリーな色合い
最後に、フレームにはオリジナルのシルバーカラーをそのまま採用。このシルバーカラーは、アルミの削り出しのような雰囲気があり、つまり、ラグジュアリースポーツ時計のSS時計とも相性が良い。たとえば、〈Audemars Piguet(オーデマ ピゲ)〉の名モデルであるロイヤルオークとも軽妙にマッチしそうだ。
※カスタムポイント
VADO SL 5.0:429,000円
+リフレクトタイヤ「NIMBUS 2 SPORT REFLECT」:5,500円
+カーボン3Dプリンティングサドル「S-WORKS ROMIN EVO MIRROR」:55,000円
+カーボンホイール「ROVAL RAPIDE C 38 BOOST DISC」:143,000円
+カーボンハンドル「S-WORKS CARBON MINI RISE HANDLE BAR」:22,000円
「スペシャライズド」のE-BikeであるVADOは、機能性とスタイルがすでに両立しているけど、そこに自分カスタムを入れると日常の移動がよりスタイリッシュに、そして快適になる。最後に、カスタムが完成したVADOにアーバンアウトドアなファッションも合わせてみた。こちら〈MARMOT CAPITAL(マーモットキャピタル)〉のもので、VADOと同様に“都市と自然をシームレスに移動するための相棒”になり得るので、違和感なくフィットした。以上、ファッションをおまけしたカスタムポイントは、E-バイクの購入を検討されているなら、ぜひとも参考にして欲しい。
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