The Food Guide: FUJI ROCK FESTIVAL ‘24

「FUJI ROCK FESTIVAL ‘24」出店屋台の中からグルマンな『Hypebeast Japan』編集部員を唸らせた絶品 “フジ飯”をピックアップ

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全長4kmにも及ぶ広大な自然の中で開催された日本最大級の野外フェス「FUJI ROCK FESTIVAL ‘24(フジロックフェスティバル ‘24)」。その3日間の模様はこちらのレポート、そして夜中から明け方にかけての盛り上がりは「NIGHT FUJI(ナイト フジ)」のレポートから振り返っていただくとして、本稿では100近い屋台が提供していた“フジ飯”にフォーカス。『The Food Guide: FUJI ROCK FESTIVAL ‘24』と題して、地元の素材を使用した定番丼から人気イタリアンの渾身の1皿まで、グルマンな『Hypebeast Japan』編集部員たちを唸らせた絶品メニューの数々を紹介する。


苗場食堂

まずは、定番の“フジ飯”といえばの“きりざいめし”(600円)だ。“きりざい”とは、細かく刻んだ野沢菜とたくあんに納豆を混ぜた新潟の郷土料理で、提供する『苗場食堂』は苗場観光協会が運営。地元の食材を使用した“きりざい”を食べてこそ、初めてフジロッカーを名乗れるとか、名乗れないとか。また“とろろめし”(600円)も名物で、編集部はそれぞれ漬物と温玉をトッピング(各100円)。胃が起きていない朝から飲んだ後の〆まで、いつだって優しくお腹を満たしてくれるはずだ。

ラ・ロカンダ・デル・ピットーレ岩原本店

新潟県・岩原スキー場に窯を構えること約40年。地元の名店ピッツェリア『ラ・ロカンダ・デル・ピットーレ岩原本店』の出張出店も、フジロッカーにはすっかりお馴染み。わざわざ薪窯を持ち込んで焼き上げているので、提供には少々時間がかかるかもしれないが、時間を割く価値は十二分にある。一押しは、チーズのコクと豊かな味わいが楽しめる“クアトロフォルマッジ”(3,200円)。“フジロックスペシャル”(2,100円)と名付けられたバジルとソーセージのハーフ&ハーフも会場でしか味わえないのでおすすめ。

WE ARE THE FARM

都内に6店舗を展開するオーガニックレストラン『ウィーアーザファーム(WE ARE THE FARM)』は、遠く離れた苗場の地でも2019年の初出店以来人気を集めている。中でも2023年より会場限定メニューとしてラインナップに加わった“牛すじビリヤニ”(1,000円)は、フジロッカーたちの心を掴んで離さず、期待に応える形でさらにパワーアップ。本場のバスマティライスと牛すじの相性は抜群で、12種のスパイス由来のピリ辛具合が、夏フェスらしさを倍増させてくれる。パクチー好きは、ぜひ大盛りで。

紀州梅干し専門店 福梅本舗

古来より疲労回復や食欲増進などが期待され、数多くの日本人を夏バテから救ってきた梅干し。とりわけ和歌山を代表する紀州南高梅は最高品種とされており、そんなふっくらジューシーな1粒をベースとしたメニューを提供するのが『紀州梅干し専門店 福梅本舗』だ。看板メニューのお茶漬け(1,200円)は、大粒の梅干しと共に紀州真鯛を贅沢にオン・ザ・ライスし、そこに昆布、ほうじ茶、天日塩を加えた鯛の骨出汁を注いで出来上がり。温or冷を選べるのが嬉しい。梅酒ソーダ(800円)もお忘れなく。

中華 味一

東京・目黒を代表する名店で、筆者が常日頃からお世話になっている『中華 味一』。ここの炒飯は“東京五大炒飯”に選ばれるほど絶品なのだが、まさかのフェス初参戦というサプライズが。シャンシャンと鳴る中華鍋に吸い寄せられる人は後を絶たず、編集部も三夜連続で炒飯(1,000円)をオーダー。もちろん、相棒の餃子(600円)を添えて。食べ逃した方は、目黒まで足を運んで喰らってほしい。

アジアの屋台ごはん たかお食堂

会場の最深部に位置し、唯一の屋根付き椅子&テーブルが設置されているフードエリア『ORANGE CAFE(オレンジカフェ)』。バラエティ豊かな屋台が軒を連ねる中、我々は宮崎からの刺客『アジアの屋台ごはん たかお食堂』でカオマンガイ(1,200円)、フォー(1,100円)、タイ風油そば(800円)をチョイス。日本トップクラスの鶏肉生産地として名高い宮崎を拠点としているだけに、カオマンガイのガイ(鶏)でも、フォーのスープでも、油そばのそぼろでも、鶏の強い旨みが口の中に広がり、つい笑顔に。昨年、8年越しの夢が叶い、晴れて2年連続で出店できたそうなので、必ずや来年も!

軽井澤ソフトクリーム

『ORANGE CAFE』エリア屈指の人気店で、甘味を求めるフジロッカーたちで常に長蛇の列となっている『軽井澤ソフトクリーム』。必ずしも“行列=旨さ”の方程式が成り立つわけではないが、長野県産の搾りたて生乳を使用した“白樺ミルク”(600円)は、ナチュラルな味わいかつ飽きのこないソフトクリームで、決して期待を裏切ることはないだろう。お腹に余裕のある方は、大胆にチョコソースにディップして完成する“牧場ブラック”(600円)と、ブルーベリーソースがかかった“おばあちゃんのブルーベリー”(700円)も狙っていきましょう。

goffo

横浜屈指のイタリアン『ゴッフォ(goffo)』は、2年前の「FUJI ROCK」で話題を攫った伝説の“カラスミ焼きそば”(1,200円)を引っ提げて凱旋。焼きそばと銘打っているものの、使用している麺はモチモチ食感のパスタで、カラスミや具材の魚介と見事に絡み合い、満場一致で編集部のベストアクトに。また、会場で唯一ナチュラルワインが飲めるお店ということで300本以上をラインナップし、多くのワインラヴァーたちの頬を赤らせていた。だが、入場券とは別にキャンプサイト券が必要なエリアでの出店だったため、行き逃したフジロッカーも少なくないはず。次回の出店エリアに望みを掛けて。

麺屋酒房 鶏の陣

ラストは、知る人ぞ知る苗場プリンスホテル内のラーメン屋『麺屋酒房 鶏の陣』の“長岡生姜醤油ラーメン”(950円)だ。その名の通り、決め手の生姜が鼻腔と食欲をくすぐる1杯。明け方まで盛り上がりを見せるエリア『THE PALACE OF WONDER(ザ・パレス・オブ・ワンダー)』に店を構えていたこともあり、28:00頃に訪れても写真の通り活気を帯び、日本の文化“〆はラーメン”を楽しむフジロッカーがしばし見られた。

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