PARCO が田名網敬一 x 細野晴臣 x 宇川直宏 による HAPPY HOLIDAYS キャンペーンを発表
細野氏の音楽活動55周年の軌跡と田名網氏の象徴的なモチーフ・キャラクターが融合した広告・CMに加え、プロジェクトと連動したイベントも開催
『PARCO(パルコ)』は開業55周年の特別企画として、2024年でデビュー55周年を迎えた細野晴臣、生誕88年である田名網敬一、そして彼の一番弟子である宇川直宏によるHAPPY HOLIDAYSキャンペーンを発表した。
今回のスペシャルプロジェクトで展開される広告は、日本音楽界を代表する巨匠・細野氏の音楽活動55周年を祝し、幼少期からはっぴいえんど〜YMO、そして現在に至るまでの貴重な写真と、国際的に高い評価を受けるアーティスト田名網氏の象徴的なモチーフ・キャラクターを宇川氏が師の思いを継いでディレクション。
さらに、宇川直宏氏をクリエイティヴディレクターに迎え、生成AI技術によって写真に生命を吹き込まれた細野氏の55年の歴史が、田名網氏の個性豊かなモチーフたちと共に動き出すというCMも制作。このCMは細野氏による書き下ろし楽曲とナレーションを使用することで、特別なホリデーシーズンを演出する。
本プロジェクトは田名網氏にとって細野氏との初のコラボレーションであり、完成を非常に楽しみにしていたという。残念ながら田名網氏はプロジェクトの進行中に逝去したものの、宇川氏がその遺志を引き継ぎ、無事完成に至った。田名網氏の最期のプロジェクトの一つであるこのキャンペーンは、三人のアーティストの強烈な個性がぶつかり合う壮大なる歴史的曼荼羅と言える。
また、本プロジェクトの連動企画として、11月7日(木)には『渋谷PARCO』8階の『WHITE CINE QUINTO』にて、細野氏のドキュメンタリー映画の上映および細野氏x原田郁子によるトークイベント「HOSONO CINEMA HOUSE」が開催。さらに宇川氏主宰の『DOMMUNE(ドミューン)』では、田名網氏の特別番組を10月28日(月)、細野氏の特別番組を11月9日(土)に放送する。その他にもホリデーシーズンに向けたさまざまなイベントを予定しているため、詳細は12月2日(月)配信の続報をお見逃しなく。
HOSONO CINEMA HOUSE
開催日時:11月7日(木)19:00-23:00(予定)
会場:渋谷PARCO 8階 WHITE CINE QUINTO
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1
価格:5,500円均一料金(税込)/全席指定席
チケット発売日:11月5日(火)0:00より劇場HPにて販売
チケット販売サイト
内容:細野晴臣氏のドキュメンタリー映画「NO SMOKING」「SAYONARA AMERICA」2作品の上映に加え、
細野晴臣氏・原田郁子氏出演のトークイベントを実施。
*トーク開催中、記録撮影をさせて頂きます。予めご了承ください。
PARCO × DOMMUNE SPECIAL PROGRAM
①「追悼:田名網敬一」永遠なる記憶の冒険 1936.07.21 – 2024.08.09
R.I.P. Keiichi Tanaami:An Adventure of Eternal Memories
日時:10月28日(月)19:30-23:30
会場:渋谷PARCO 9階 DOMMUNE
スタジオ観覧:『Peatix』
配信サイト:『DOMMUNE』
番組詳細
MC:宇川直宏(現在美術家、DOMMUNE主宰)、南塚真史(NANZUKA)
オンライン出演(from NY):篠原有司男(前衛芸術家)、篠原乃り子(美術家)
出演:宮田有香(内科画廊|美術資料調査員)、福井久美子(アーツカウンシル東京)、束芋(現代美術作家)、佐藤允(アーティスト)、抜水摩耶(アーティスト)、朝吹真理子(小説家)、深沢慶太(編集者)、金八(集英社)、南塚加奈(NANZUKA|田名網個人マネージャー)
LIVE:曽我部恵一(Sunny Day Service)②細野晴臣 55th ANNIVERSARY SPECIAL PROGRAM
日程:11月9日(土)
*詳細は後日発表
Message from Creators
「途方もなくディープでサイケデリックで、そして清らかなカルチュラル曼荼羅!!!!」
PARCO55周年という記念すべきアニバーサリーにクリエイティヴディレクターとして参加させて頂き、身に余る光栄に存じます。今回のビジュアルは88歳のバースデーを迎えた直後急逝した、師匠である田名網敬一氏のアートワークと、奇跡的にもPARCOと同じ年にデビュー55周年を迎えた細野晴臣氏の歴史的変遷を視覚融合させたカルチュラル曼荼羅です。高度経済成長以降の日本のポップ・アヴァンギャルド文化を牽引し続けるPARCOのヒストリーが、この曼荼羅に流れる55年の時間と呼応し文化的真言が立ち現れる…このビジュアル世界は、そんな多元宇宙が錯綜した立体的な構造となっております。また手書きのアートワーク x CG、手付けのアニメーション x 生成AIという生身の身体と先鋭テクノロジーの両極を駆使し、他界した師とその作風を自分自身に憑依させ、弟子が作品を完遂させるという今世紀的なクリエイティヴの継承がこの曼荼羅には刻印されています。<55周年 x 55周年 x Holidays x Requiem>途方もなくディープでサイケデリックで、そして清らかなセレモニー領域に到達したこのビジュアル世界は、ファインアートとポップカルチャーがグニョグニョに混交した戦後日本のオルタナティヴの縮図でもあります!!!!!!! PARCO&細野晴臣さん55周年おめでとうございます!!!!!! そして田名網敬一師匠MASSIVE R.I.P.…
宇川直宏(現在美術家、DOMMUNE主宰)
この企画は、宇川さんと田名網が生前から一緒に制作を進めてきました。クリエイティブにおいて絶対に妥協しない田名網が、唯一自分の作品の素材を預けて自由に任せたのが宇川さんです。残念ながら田名網は完成を見届ける事なく他界し、最期のプロジェクトの1つとなりましたが、日本のポップミュージックに変革をもたらした細野晴臣氏をモデルに、田名網敬一と宇川直宏の師弟関係の強度を示す最高傑作になったと思います。
南塚真史(NANZUKA)
PARCO創業とぼくの音楽歴は同じ55年という奇遇です。
「幸せな休日」という祈りを込めて音楽をつくりました。
細野晴臣(音楽家)