マウリツィオ・カテランによるバナナを貼り付けた作品がオークションに出品される
推定落札額はなんと約1億5,000万~2億3,000万円?
2019年、米最大級のアートフェア「アート・バーゼル・マイアミ・ビーチ(ABMB)」で初めて展示され、大きな話題を集めたコンセプチュアル・アーティスト マウリツィオ・カテラン(Maurizio Cattelan)による“Comedian(コメディアン)”。本物のバナナがダクトテープで貼られただけの本作が、「Sotheby’s(サザビーズ)」のオークションに出品された。
「アート・バーゼル・マイアミ・ビーチ」開幕の前日にニューヨークを拠点とするアーティスト デビッド・ダトゥナ(David Datuna)、そして2023年には“朝食を抜いてお腹が空いていた”というソウル大学の学生に食べられてしまった過去を持つ話題作 “Comedian”。3部作からなる本作は、2つのエディションが個人の購入者によって12万ドル(現在のレートで約1,800万円)、3つ目のエディションが『グッゲンハイム美術館』によって15万ドル(約2,300万円)で購入されていた。
マウリツィオ・カテランは過去に「私にとって“Comedian”はジョークではありませんでした」と説明。「この作品は、私たちが何を大切にしているかを誠実に解説し、反映させたものでした。アートフェアではスピードとビジネスが優先されます。もし私がフェアに参加するなら、他の人が絵画を売るようにバナナを売ってもいい。そのシステムの範囲内で、かつ自分のルールで遊ぶことができると考えました」と付け加えている。
本作は「Sotheby’s」のニューヨーク支店での新たなオークション “The Now and Contemporary Evening Auction”にて、11月8日~11月20日(現地時間)の期間、競売にかけられる予定。推定落札額は100万〜150万ドル(約1億5,000万〜2億3,000万円)と伝えられている。