ハラカドにオープンしたクリエイティブラウンジ BABY THE COFFEE BREW CLUB とは?
本スペースを手掛けた「ii-inc.」所属のプロデューサー 城本久嗣氏へのショートインタビューも敢行
事業開発やプロダクト開発、営業支援、マーケティング戦略、TVCM制作、PR、イベント制作など、多岐にわたるコンサルティングなどを行いつつも、自社事業として『BABY HOTDOG』などを展開するプロデューサーブティック「ii-inc.」。同社の展開する『BABY HOTDOG』は、“手軽で身近なホットドッグを、もっと自由で欲張りな食べ物に進化させられないか?”という思いから発足。2022年6月から2023年8月までの約1年2カ月、『渋谷ブリッジ』B棟の『TRAINTRAINTRAIN』1階にて運営しており、現在は『渋谷BEAM』内のキッチンカーにて展開されている。また、「Hypegolf Invitational Japan 2023」にも出展し、会場に華を添えてくれた。
そんな他社事業支援と自社事業を両立し運営する「ii-inc.」だが、今年4月17日(水)より東京・原宿にグランドオープンした商業施設 東急プラザ原宿『ハラカド』3階に『BABY THE COFFEE BREW CLUB』を開業。ここは、クリエイターが集い、共創していく“クリエイティブな社交場”を目指して作られた会員制のクリエイティブラウンジで、クリエイティブアライアンス「OOAA」のクリエイティブ・ディレクター 大木秀晃氏と共に展開。“おいしい珈琲と人が集まる場所に、新しいアイデアが生まれる”をコンセプトに、コーヒーラウンジや大型スピーカーを備えたミニシアター、バー、ポップアップショップ、ギャラリーが併設されている。
また、この場所は365日イベントが発生するような実験的な空間として設計されており、オープンから約2カ月間、さまざまなパーティを開催。これまでに、『CORNER SHOP by CASBA』のオープニングパーティーや『HIGH(er) magazine』の主催するイベント、Ryota Daimonら気鋭のアーティストたちが集うポップアップストア、ラッパー Skaaiが出演する「J-WAVE GRAND MARQUEE SPECIAL SHOWCASE」など、多方面で活躍するクリエイターたちが集っている。さらに、去る4月29日(月)~5月5日(日)の期間には「サントリー(Suntory)」の伊右衛門とコラボレーションし、展示および体験イベント “原宿と濃い人生。展”を開催。本展では、原宿カルチャーの作り手となる17名の“濃い人生”を切り取った写真展やオリジナルフレームでのポートレート撮影体験、新しい伊右衛門のプレゼントなどを実施し、大成功を収めた。
今回『Hypebeast』では、そんな『BABY THE COFFEE BREW CLUB』を大木秀晃氏とともに手掛けた、「ii-inc.」所属のプロデューサー 城本久嗣氏へのショートインタビューを敢行。本スペースをオープンしたきっかけから、普段の雰囲気、今後の展望までを伺った。
Hypebeast:今回新たな業態としてオープンしたBABY THE COFFEE BREW CLUBについて、オープンすることになった背景やその想いについて教えてください。
私たちはもともと、TRAINTRAINTRAINという施設の1階で、BABY HOTDOG CAFEというホットドッグ屋を渋谷で開業していました。BABY HOTDOG CAFEは、私たちの周りのクリエイターが最もクリエイティブになれる場所を作りたいという思いから、最もクリエイティブな状態を“BABY”な状態と捉え、大人の児童館のような場所を作るということをコンセプトとしていて。こういった思いがあることから、当時はホットドッグ屋というだけでなく、クリエイターとコラボしたイベントを毎週のように行なっていました。
BABY THE COFFEE BREW CLUBは、そんなBABY HOTDOGの新業態としてハラカドで新しいチャレンジとして始めることになって。店名は、会員制のクリエイティブラウンジという業態のため、ラウンジらしくコーヒーを自分で淹れることをシグネチャーとして決定しました。OOAAの大木さんは、TRAINTRAINTRAINの企画を担当しており、BABY HOTDOG CAFEを開業するきっかけを作っていただいた方なんです。
これまでにさまざまなイベントを開催していますが、そのなかにはHIGH(er) magazineやCASBAなどファッション文脈のあるものが多い印象です。それらのイベントを開催することになったきっかけを教えてください。
BABY THE COFFEE BREW CLUBは、クリエイターが集まり、実際にクリエイションを行う場所です。クリエイターのジャンルはさまざまで、アートやNFTなどのテクノロジー、映画や舞台などのエンターテインメントまでジャンルを限定せず、たくさんのアイデアに触れられる場所を目指しています。HIGH(er)やcasbaなどのファッション業界でも多くのチャレンジが行われており、そんなクリエイターのチャレンジを商業施設という発信の拠点でたくさんの方の目に触れるお手伝いをしていきたいと考え、それらの方々とコラボレーションをさせていただきました。
BABY THE COFFEE BREW CLUBの会員の方々にはどのような方がいらっしゃるのですか?
前述のように、活動されているジャンルはさまざまで、グラフィックデザイナーや映像ディレクター、ご自身でファッションブランドをやられているクリエイションをご自身でやられている方がいますね。そのほかにもイベントのプロデューサーや経営者など、幅広いジャンルや肩書きの方々がおられます。
新たなカルチャーの場であるハラカドに位置するBABY THE COFFEE BREW CLUBは、今後どのような運営をしていくのでしょうか?
BABY THE COFFEE BREW CLUBは、“クリエイターの創造を全力でサポートする”ということをミッションに掲げています。クリエイターの方々は、集中するためにカフェに行ったり、打ち合わせをするために誰かのオフィスに行ったり、インスピレーションを得るためにコンテンツを見に行ったりする機会が多いと思いますが、全ては“新しいアイデアを生む”ための行動だと考えています。そんな新しいアイデアを生むための、クリエイターに必要なインプット、クリエイション、アウトプットという3つのクリエイティブフローから機能を用意しました。
商業施設の一角にあるシェアラウンジらしく、じっくりと作業をする場所ではなく“誰かを呼んで作戦会議ができる拠点的な場所” “知的好奇心を満たしてくれるインプットの機会” “安価でフレキシブルに借りられる制作スタジオとアウトプットの場所”がクリエイターの皆さんに求められていると考えています。その考えのもと、ラウンジとして会員の方が居心地の良く過ごせる空間を最優先にしながら、基礎的な機能以外の独自機能として、異なるクリエイターのアイデアに触れられるコンテンツや制作スタジオの完備、原宿という地で安価に借りられるスペースを用意しました。この機能を通じて、会員である原宿のクリエイターがこの場所で新しいアイデアを生み、アウトプットし、それを原宿の街から発信していくことを日々チャレンジしていきたいと考えています。
BABY THE COFFEE BREW CLUBを経て、ii-inc.が今後展開したい新業態など新たな展望があれば教えてください。
今後は私たちもコミュニティの一員として、会員や原宿のクリエイターとのコラボレーションを行っていきたいと考えてます。