ポン・ジュノ監督の SF コメディ『ミッキー17』の最新予告映像が公開
主人公はクローン人間。宇宙で働く彼の行く末はいかに?
韓国出身の映画監督 ポン・ジュノ(Bong Joon Ho)のSFコメディ『ミッキー17(原題)』のティザー映像が『YouTube』で公開された。 2020年のアカデミー作品賞・監督賞を受賞した映画『パラサイト 半地下の家族』以来の新作となる。
主演は、イギリスの俳優でありモデルであり歌手であるロバート・パティンソン(Robert Pattinson)が務める。ほか、テレビドラマ『ウォーキング・デッド』で活躍した韓国系アメリカ人俳優 スティーヴン・ユァン(Steven Yeun)やベテラン俳優 マーク・ラファロ(Mark Ruffalo)も出演する。
本作は、ニューオーリンズ生まれの作家 エドワード・アシュトン(Edward Ashton)が2022年に書いた小説『ミッキー7』が原作。ストーリーは宇宙が舞台となっており、パティンソンが演じる惑星間移民のミッキー・バーンズ(Mickey Barnes)が「使い捨て要員」と呼ばれる職業に就く様子が描かれる。彼は命がけの任務を引き受けるが、死ぬたびに何度もクローンとして再生する仕組みが見どころだ。
ティザー映像を見ただけでは、一般的なSFコメディのようだと思うかもしれないが、作中には社会に対する鋭い批判が込められている。これまでポン・ジュノが手がけた『パラサイト 半地下の家族』(2019年)と『スノーピアサー』(2013年)では、どちらも巧みな比喩を用いて階級分断を描き称賛された。また『OKJA』(2017年)では、遺伝子組み換えの動物の肉に頼る未来を描き食料システムを問いただしている。
『ミッキー17』は、地球を離れて宇宙を舞台にしたポン・ジュノの最初の映画となる。日本公開は、2025年。期待を込めて公開を待とう。